先日、お客様の日曜大工を代行する「DIY代行サービス」の申し込みがあり、カーポートの波板交換を実施しました。現地では、アルミ製カーポートの枠組みから波板が完全に剝がれてなくなっている箇所や僅か数本の留め具で留まっている箇所があり、風が吹けば「バタン！バタン！」と叩くような音が鳴り響き、いつ吹き飛んでしまうか心配な状態でした。
紫外線を99%カットする「ポリカーボネート」
波板といっても大きく分けて３種類があり、お手頃価格の「塩ビ」、耐候性と耐衝撃性に優れている「ポリカーボネート」、積雪地域で使われる「トタン」に分かれます。私がお客様にお勧めしたのは『ポリカーボネート』です。価格は塩ビの1.5倍程度しますが、メーカーの品質表示で耐久年数を調べたところ、ポリカーボネートが７～10年、塩ビが２～３年となっており、３倍以上の耐久性があるからです。
GarageHouse（姉妹サイト）の「オーバードアの半透明パネルは、紫外線を99％カット」でご紹介したようにポリカーボネートの特長として、紫外線を99%カットするため、クルマを太陽から降り注がれる強烈な紫外線から守り、プラスチック部品や塗装の光劣化を抑制してくれます。
「ポリカーボネート」は、最高クラスの耐衝撃強度
街中でカーポート、バルコニー、サンルームの屋根材に透明のポリカーボネートが使用されているのをよく見かけます。その理由は、前述の紫外線をほぼ100％カットに加え、強風や積雪にも耐えられる抜群の耐衝撃強度をもち、自己修復性があるするからです。
ポリカーボネートの耐衝撃強度は、アクリルの約40倍、硬質塩化ビニルの約20倍という透明プラスチックの中で最高クラスの強靭さをもっています。戦闘機のキャノピー、防弾ガラスの素材に使われるほど、耐衝撃強度があり、クルマの塗装を劣化させる紫外線をカットできるため、カーポートの素材として最適だと考えています。
・透明プラスチックの中では、抜群の耐衝撃強度があります。
・ガラスに等しい透明性をもち、可視光線透過率は80～90％です。
・クルマの塗装を光劣化させる紫外線をほぼ100％カットします。
・軽量で寸法安定性が良く、成型・加工が容易です。
・熱伝導率がガラスの約1/4と小さいため、断熱性に優れています。
・耐熱・耐寒性に優れ、－40℃～＋120℃の熱範囲で使用できます。
・長時間の使用に耐える耐候性をもっています。
既存の塩ビの波板を外し、アルミフレームの溝に溜まった砂ぼこりやごみをキレイに取り除いた後、新品のポリカーボネートをバランスよく割り振りしてから専用留め具でしっかりと固定して作業を完了しました。透明のブロンズカラーを敷いたので、柔らかい光が差し込み気持ちの良い明るさに包まれていました。
作業内容：カーポートの波板交換（屋根の大きさ：縦5.02ｍ、横2.44ｍ）
作業時間：５時間
サービス料金：24,000円（＠800円/10分×(５時間×60分)）
材料費：21,000円（ポリカーボネート波板８尺×９枚、専用留め具（お客さまが実費をご負担））
専用工具・機材：使用せず（脚立、インパクトドライバー、ドリルなどの通常工具・機材のみを使用）
この度は、お客様の日曜大工を代行する「DIY代行サービス」をご依頼いただき、ありがとうございました。
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