浴室暖房乾燥機のカビが引き起こす肺真菌症とは?

※浴室暖房乾燥機の外見からは、汚れていないように見えますが?

浴室暖房乾燥機は、ほとんどのマンション、戸建住宅に設置され、換気だけでなく夏場の送風や冬場の暖房、さらに浴室乾燥機能が備わっています。ところで、この浴室暖房乾燥機に付着する「カビ」が、実は「肺真菌症」という深刻な健康被害をもたらすことが最近問題となっています。

もともとこの病気は、腐葉土の粉塵を吸い込んだことが原因で感染するとされ、農作業に従事する高齢者に多い病気とされていましたが、近年では、マンションの窓がないユニットバスに浴室暖房乾燥機が設置されていることで、都市部でも顕在する感染症となっています。

【肺真菌症とは】
呼吸で吸い込んだ真菌が肺の中に入り、感染して起こる病気です。 真菌とは、カビの仲間の総称で、空気中や土の中などいたるところに存在し、皮膚に感染すると水虫やタムシなどの皮膚病を引き起こします。

真菌(カビ)は空気中に存在しており、胞子を吸いこんで体内に入ったり、口の中や皮膚に付いたりしますが、健康な人に肺真菌症が発症することは稀です。ステロイド剤や免疫抑制剤を飲んでいたり、白血病や抗がん剤によって正常な白血球が減っていたりするなど、抵抗力が落ちている人など、何かのきっかけで免疫力が低下したときに肺真菌症を引き起こし、その症状が悪化する日和見感染症です。

この病気は、国内で12万人が患っているとされていますが、実際はその10倍、120万人ともいわれ、発熱、たん、血痰、呼吸困難、全身倦怠感などの肺炎や結核と似た症状が起こります。肺真菌症は科学療法に抵抗性が強く、慢性化して重篤な症状になると死に至るなど、健康被害は深刻な問題となります。

ビフォー(クリーニング前)

しかし、浴室暖房乾燥機のパネル表面を一見すると、カビが付着していないように見えますが、カビは、どこに付着しているのでしょうか。浴室暖房乾燥機は、空気を排出する際にホコリやゴミを一緒に吸引するので、表面から見ることができない機械内部に汚れが溜まっていきます。すると、「カビが繁殖する4つの要素」が満たされた環境下で大量発生してしまいます。

定期的にフィルターを外して清掃していても、フィルターを通り抜けた微細なホコリやゴミがどうしても内部に蓄積してしまうからです。浴室暖房乾燥機の内部にホコリやゴミだけでなくカビまでも溜まり、換気性能が低下してしまうと、換気扇を運転しても充分に湿気を排出できなくなり、ますますカビを繁殖させる悪循環に陥ってしまいます。

【カビが繁殖する4つの要素】
カビは、湿気、温度、栄養分、空気の4つの要素がすべて揃うことによって発生します。
①湿気:湿度60%以上で活動が活発になり、80%を超すと急激に繁殖します。
②温度:気温0℃~40℃で活動し、20℃~30℃で繁殖します。
③栄養分:人間の皮脂や垢、ホコリや油汚れなどを栄養にして繁殖します。
④空気:カビは生き物なので、人間と同様に酸素が必要です。

このようにカビが集積した浴室暖房乾燥機から常時カビの胞子が頭上に降り注ぐので、入浴中に大量の胞子を吸い続けることになります。また、この浴室乾燥機を使って、梅雨時だけでなく、花粉やPM2.5対策のため、浴室内で洗濯物を乾燥させているご家庭も多いと思いますが、乾燥運転中に衣類に飛来したカビの胞子が付着してしまい、不潔や異臭の原因となってしまいます。

アフター(クリーニング後)

この肺真菌症は、お掃除で徹底的にカビを除去する抗カビで予防できるのです。浴室がカビだらけの場合は、1立方メートル中に1,000個の胞子が浮遊しているとされています。毎日掃除すれば、20~30個となり、研究所のクリーンルームや病院の衛生的な病室と同じレベルとなります。

まず、お掃除でカビを落とす除カビを行い、その後でカビを生えにくくする防カビの2段攻撃で汚れとカビを退治していきます。除カビは、塩素消毒でカビを除菌・漂白し、防カビは、銀イオン系抗菌剤がお勧めですが、その方法は「浴室の天井のカビを簡単にキレイにする方法」でご紹介させていただきます。

ただし、浴室暖房乾燥機の内部のカビは、機器を分解しないと除去できないので、少しハードルが高くなりますので、お掃除に自信のない方は、是非とも「おそうじワーク」に浴室クリーニングをお任せください。

参考文献:カビを防いで快適生活(吉田政司著)

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