カビ予防には「エアコンの夏じまい」が欠かせません

※カビの発生を防ぐには「エアコンの夏じまい」が欠かせません。

連日の猛暑が過ぎ去り、すっかり秋らしい気候となりました。しかし、10月初旬も地域により残暑が予想され、もう何度か冷房を使用する機会があるかもしれません。

ところで、夏に冷房運転で使ったエアコンを手入れしないまま放置すると、冬に暖房運転すると、ファンや吹き出し口にカビが大量発生していて、驚いた経験はありませんか。なぜなら、冷房中に溜まった水分が残ったままだと、カビの胞子がエアコンに付着したホコリや汚れを栄養にしてあっという間に繁殖してしまいます。

カビが繁殖するには、次の4つの要素がすべて揃う必要があり、どれか一つだけ取り除けばカビ予防ができます。

【カビが繁殖する4つの要素】
カビは、湿気、温度、栄養、酸素の4つの要素がすべて揃うことで発生
① 湿気:湿度60%以上で活動が活発になり、80%を超すと急激に繁殖
② 温度:気温0℃~40℃で活動し、20℃~30℃で繁殖
③ 栄養:人間の皮脂や垢、ホコリや油汚れなどを養分にして繁殖
④ 酸素:カビは生き物なので、人間と同様に酸素が必要
※詳しくは、ブログ「エアコンの「黒い斑点」、実はカビの危険信号です!」をご覧ください。

そのため、カビを予防して良好な状態でエアコンを維持するには、エアコンのフィルターを清掃して、エアコン内部を乾燥させるなどの「夏じまい」が欠かせません。夏じまいは、冷房運転が終わる秋に、できるだけ早く実施することが大切です。その方法は、次の4点です。

1.フィルターの清掃

※お掃除機能付きでも定期的なフィルター清掃は必要です

カビ予防で重要なのが、エアコンのフィルター清掃です。フィルターが汚れたままでは、エアコンが効きにくく、電気代も高くなってしまいます。お掃除機能付きエアコンの場合でも、キッチンに近いリビングのエアコンは、料理中に発生する油煙がフィルターに付着するので、油汚れで茶色くなったフィルターを取り外して洗剤で洗浄する必要があります。家電メーカは、は2週間に1回の頻度でフィルター清掃を推奨ており、定期的なお手入れをお勧めいたします。

※フィルター清掃の必要性は、ブログ「エアコンのフィルター清掃で電気代を約3割も節約」でご紹介しています。

【フィルター清掃の手順】
① 掃除機でホコリを吸い取ります。
② 汚れがひどいときは、食器用洗剤を溶かしたぬるま湯で洗います。
※油汚れがひどい場合は、万能石けん水を使えば簡単に汚れを落とせます。
③ 水洗い後は、軽く水切りします。
※水洗いは、フィルターの裏面方向からシャワーを当てるとホコリが剝がれやすくなります。
④ たるみやしわをのばし、日陰でよく乾かします。

<万能石けん水の作り方>
作り方は、キャニオンスプレー(500cc)に水400ccとパックスナチュロン台所用石けん(食器用洗剤でも可)100ccを入れ、そこにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯(5cc)を入れてから混ぜるだけ。
油汚れに対して強力な洗浄力を発揮するだけでなく、除菌・消臭効果もあるので、キッチンのシンクや排水口のヌメリ汚れにも活躍します。
※万能石けん水は、防腐剤無添加なので、1か月以内には使い切りましょう。

2.送風運転でエアコン内部を乾燥

※カビ予防には、送風運転でエアコン内部を乾かすと効果的です。

カビ予防に最も有効なのが、冷房運転や除湿運転で発生した結露水が溜まったエアコン内部を徹底乾燥させることです。乾燥方法は、「送風運転」を3時間以上行い、エアコン内部を換気しながら乾燥させます。秋晴れの空気が乾燥した爽やかな日に窓を開けて外気を取り込みながら実施すると効果的です。

送風機能が搭載されていないエアコンの場合は、気温が20℃以上であれば、暖房運転にして設定温度を一番低く(機種により16℃~18℃)すれば、室外機の運転を停止させて送風運転することができます。

※室温より低い設定温度での暖房運転は、コンプレッサーが作動しないため、消費電力を抑制できます。
※送風運転は、機種によりますが24時間運転しても電気代は10円ほどです。

3.消毒用エタノールで拭き掃除

※ベンダーは、スチール板にアクリル織布を両面に接着した塗装具ですが、繊維が汚れを絡め取るのでお掃除に使えます。

送風口やルーバーなどの取り外せない部品に付着した汚れは、二度拭きが不要な「消毒用エタノール」や「セスキ水」で拭き掃除すると効果的です。アルコール臭でむせるなど消毒用エタノールが苦手な方には、セスキ水がおすすめです。セスキ水は、除菌・消臭しながら汚れを落とすので、エアコンの拭き掃除に適しています。

<セスキ水(セスキスプレー)の作り方>
セスキ水の作り方は、キャニオンスプレー(500cc)に水500ccとセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯(5cc)を入れてから混ぜるだけ。
セスキ水は、アルカリウォッシュとも呼ばれ、油汚れ・皮脂汚れ・血液汚れ・手垢汚れを強力に落とせます。
除菌・消臭効果もあるので、キッチンのシンクや排水口にスプレーしておくだけで雑菌の繁殖を抑えて、ヌメリや異臭の発生を予防できます。
※セスキ水は、防腐剤無添加なので、1か月以内には使い切りましょう。

また、消毒用エタノールは、汚れを落として、同時にカビ菌を強力に殺菌できることが利点です。お掃除の際は、ベンダーに消毒用エタノールをスプレーして拭き取れば、カーブになったパネル部分や狭い箇所も楽にお掃除できます。手の届く範囲だけでも効果がありますので、ぜひ実践してみてください。

※ルーバーの開閉方法は、エアコンの取扱説明書でご確認してください。
※エアコン内部を掃除する際は、事故防止のためコンセントを抜いて作業してください。

4.室外機周辺の掃除

※室外機周辺に置かれた物を取り除きましょう。

室外機の周辺は、風通しを良くし、空気がスムーズに流れるようにすると冷暖房効率がアップして、節電につながります。熱交換器に付着した枯れ葉やゴミを取り除いたり、置かれた物を移動させましょう。

ブログ「エアコンの節電には、室外機のアルミ製日除けが効果的!」でご紹介した夏の冷房時に取り付けた室外機のアルミ製日除けは、暖房時は逆効果になるので、取り除きましょう。なぜなら、暖房運転では、室外機が積極的に太陽の熱を吸収して温まれば暖房効率が良くなるからです。

また、室内機からの水もれ防止のため、ドレンホースの先端に取り付けた防虫キャップを外して内部に付着したホコリやゴミも取り除きましょう。

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